■まえがき
えー、もう既に手遅れですがここまで書いたので、全て載せておく事にします。
本編を全て読み終わった後で照らし合わせてみると面白いと思いますw
自分で読み返してみても、核心に近かったり的外れだったりな部分があって面白いです(笑
では、当時俺が推理した物語の全貌をご覧下さい。


■前提項目
0.この日記にある前回「その2〜犯人推理編〜」を既に読んでいると仮定する。

※と言うか、読まないと前後関係がわからないので、読んで下さいねw
←にある「ひぐらし推理」を選んでいただければ表示されますので。


1.「ひぐらし」解決編が、謎かけ編同様に名作であると仮定する
つまりユーザーの期待に応えられ、納得の行く終わり(展開)であるとし
俺が望む理想の形に近いと仮定した上での推測となって行きます。
もちろん、それをさらに上回り納得の行く結末を作者には期待しておりますが
推理を楽しむ上での自らの凄いと思える理想の綺麗な形(終わり)になると考えて
自らが想像できる限界点あたりを攻めて行くつもりですw


2.超常現象は一切認めない
圭一幻覚説・オヤシロ様説などの超常現象は無しの方向で考えて行きます。
ただし、自分が理解できない存在=超常現象ではありません。
俺達は一個人の人間であり、知らないモノなんてのは多々あります。
つまり、自分に理解できないからと言って超常現象だ、等とは思いません。
(例:手品を超常現象だとは思わず、自分達が知らないトリックがあるのだと考える)
そして、ちょっと甘いんですが「人間に起こり得る状態」はOKとします。
(心理学ちょっと勉強してるんですが、まぁその辺で許容される範囲はOKかと)
勿論作者はちゃんとトリックとして考えているのでしょうが、その辺はライトユーザーで
推理力あんまない俺は他の人達などにお任せする方向でw


3.俺はひぐらし1回しかやってない(笑
んで、多少の矛盾とかあるかもしれませんが、許容して見てって下さい。
時間があればもう一度したいんですけどね・・・むぅ・・・
っつー事で、何かツッコミや意見など御座いましたらコメント欄に書いて行って下さい。
他の方と話し合えたり、俺が修正したりするやもしれませんのでw
つまり見ている方参加型とも言える推察の形を採っていくつもりですので。
※俺は名探偵ではありませんので、多少理由が弱いところとかありますがご了承下さいって事でw


4.ネットでの情報は殆ど仕入れていない
多少は見てたりしますが、基本的に自分の推理には取り入れておりません。
友人と話し合ったとかは大いにありますが、独自の推理で進めて行きたいと思っておりますので
もうすでにどっかで当たり前のように出ている結論・推論などであったとしても許してくださいw


5.ひぐらしのなく頃に解で出た情報は使わない
あくまで解プレイ前に俺が考えていた推理を発表する場ですので
間違っていて赤裸々だとしても惜しむ事無く当時の推理を、公開する上での
皆様へ分かりやすく伝える編集を加えたモノとして書き込ませて頂きます。
ですので、解の情報を踏まえない「え?この推理ヘボくね?」状態になっても許して下さいw


以上の前提を踏まえた上で考察・推理の方に入って行きたいと思います。


ひぐらしのなく頃に 考察・推理(後編)
さて、まず最初に前回の推理までに判明した(俺の推理した)真相をまとめてみましょう。


「妄信的な、雛見沢村の伝統に惹かれる誰かであり、梨花を殺そうと長年計画していた人物」
またはそれに近しい人物である。

ことに加え、
犯人は鷹野であり、組織が起こした連続殺人事件の実行犯またはそれに近しい人物ながらも
同時に自らの目的(完全犯罪達成)を持っており、もう一つの事件を策略している

と言う物だったかと思います。


さて、それでは順を追って説明し直してみましょう。
過去に上げた理由から犯人が鷹野であるとすれば、当然「動機」が必要になってきます。
表の事件「オヤシロさまへの復讐」への加担は、鷹野さんの性格や今までの思想からも
十分に有り得る狂気を持っていることが伺えます。
ゆえに、組織の意志と同調し、彼女自身も積極的に「オヤシロさま(神)への復讐」を行おうと言う
強い意思を持つ事が想像できます。
そして、それを実行犯(またはそれに近しい位置付け)という役を担った段階で
彼女のその意思は強く、主犯と言えるほどの「動機」の一つと成り得る事が解ります。
そうなれば、1年目の事件から直接、またはかなり近しい位置で関わっていた事になります。
祟殺し編などで鷹野の死体が出てきた事から、彼女の本名が「鷹野三四」でない事が判りました。
(検視の結果、その死体こそが間違いなく「鷹野三四」であるため、鷹野を名乗る彼女は別人である)
つまり彼女は、鷹野三四を騙る存在であり、鷹野三四でない真犯人となります。
便宜上、ここでは「リサ(仮称)」と呼ぶ事にします。
リサは三四と親しい間柄にあり、またお互いにS号(裏にある「組織」の便宜名)に
深いかかわりを持ちます。
(リサが自らの計画に利用して殺せるほどの間柄である事は想像に難くないため)


また、ここは思い切って肉親若しくはそれに近しい特別な間柄だと過程します。
(これは単にその方が物語が盛り上がるし、リサが鷹野を騙しやすいための推測)
入江がリサの死を嘆いていたシーンがありますが、彼女がリサであるならば
当然同じ診療所で働く者同士として知り合っていたので、リサたる謎の人物を
彼が知っていた疑問も概ね解決します。
この二人(リサと三四)の互いが事件に深く関わっており、どちらかが
「連続怪死事件」の1年目ないし2年目以降の実行犯です。
ここで重要なのは、リサはこの時点で「自分ひとりの手で祟りを再現していない」点です。
彼女は鷹野を騙りもう一つの「ある犯罪」を計画していたため、スケープゴートである
誰かを必要としていたからです。
組織のバックアップがあるリサであれば、一人で立ち回る方が都合が良いはずです。
にも関わらず、もう一人の親しい存在と組み、祟りを実行して行った……
そう考えるならば、本物の「鷹野(立ち絵のある「リサ」ではない方)」こそが
連続怪死事件に一番深く関わり、リサと組んでこの怪死事件の主だった実行犯であった

と言う推測が立ちます。



S号組織からのバックアップを受けながら、それに従った連続殺人計画。
リサはあくまで実行犯にかなり近しい位置にいながら、直接手を下さずに
「三四」に(しいてはS号に)協力する形で事件を起こし続けていました。
しかし、5年目の最後の「梨花だけは自分の手で必ず殺す!」と言う
強いオヤシロ様(神)への復讐の意志があったのは明白です。

(ガスで殺さない上に、三四の手を借りないため)
この時点でも、鷹野が「狂信的な復讐に意味を見出しつつも、反面冷静な行動理念を持っている」
と言う事がわかります。
(数年がかりの儀式と言うよりも、復讐にのみ重きを置いていると言う点で)


ここまでが表の事件の全貌となります。
纏めますと、「鷹野は偽名を使い、もう一人の親しい人物(本物の鷹野)と共に怪死事件を起こし
祟りを再現・そして自らの手でそれを完遂しようと言う計画」である事になります。
では、なぜ事件が表だけではなく「裏」まで存在するのか?
それは、以下の「裏」事件の動機にあたる部分となってきます。


上記の段階で「組織」の思惑だった事件は全てで、復讐劇は終わるはずでした。
しかし、鷹野(リサ)の狂気はこれだけに留まりません。
リサという人物は、オヤシロ様の復讐劇を自らの手ですると言う大きな『狂気』を孕んでいながらも
警察に捕まりたくは無い、と言うクールな一面を持っています。クールになれ!鷹野三四!!(笑
ゆえにこの通称『オヤシロ様の祟り』が完成する昭和58年の事件を、S号のみの犯行……
つまり『組織が隠す事件を知らぬ存在』になるように目論んで長年計画をたてて来ました。


さて、それではリサが完全犯罪をするには、どうすればいいでしょうか?


一番理想的なのは、「起」を起こさない事。
次に「誰か」が犯人になってくれる事です。


では、起承転結の『起』を起こさないようにするにはどうすればいいか?
それは、S号に全て押し付け、自分がその村……つまり雛見沢に存在していなければ良いのです。
その為にリサはあらかじめ鷹野という偽名を使い多くの人と接触し、過ごしていき
最終的にはその偽りの自分に関わりのあるものを全て殺さなければなりません。
人為的に『ガス災害』を起こせる手段を持つ鷹野が望む完全な形は、村ごとの証拠隠滅。
ではなぜ梨花や富竹が殺される必要があったのでしょうか?
ガスで皆殺しにできるのであれば、そうすればいい。
しかし彼女にとって一生に一度来るか来ないかであろう大舞台、長年練ってきた
一世一代の完全犯罪のお披露目なのですから、より確実な安心出来る方法を取るのは
人間心理に基づく自然な行為であると言えます。
つまり、自分を知るだけ程度の人物は念のためガスで殺す。
しかし、自分を深く知る人物だけはこの手で確実に殺しておく。
さらに復讐心もあるので、梨花(神)だけはこの手で殺す。

以上の心理から、完全犯罪をより強固なものにするにはその手段が一番だと思ったからです。
一番危険な鷹野三四の親しい人(リサではなく偽名である『鷹野』の存在を知る者)を殺し、
ガスを発生させて(あわよくば組織もろとも)皆殺しにしてトンズラする。
そんな計画を実行に移したのです。



要約すると、富竹を殺すのは『鷹野』にとっての最優先事項であり、梨花オヤシロ様)を殺すのは
自らの拘りにおける(つまり『リサ』本人にとっての)最優先事項である、と言う事になります。



それらの全ての目論見が成功した未来こそが昭和60年の暇潰し編で描かれていた、あの世界です。
組織だった犯行を隠し、自らの存在を消した上で(記録上の『死』)他の地域でのうのうと暮らすリサ。
完全犯罪は見事に達成したと言えます。
リサは、オヤシロ様への復讐を果たし、自らも罪を逃れて生き長らえたのです。
その彼女こそが『ひぐらしのなく頃に』における真の犯人だと言えるでしょう。


長くなりましたが、以上が大まかな自分の推理です。
最終的な結論を抜き出して纏めると、以下の解答が自分の推理となります。




この物語の犯人は、妄信的な雛見沢村の伝統に惹かれる誰かであり、梨花を殺そうと
長年計画していた人物、またはそれに近しい人物……

つまり、犯人は鷹野であり、組織が起こした連続殺人事件の実行犯
またはそれに近しい人物ながらも、同時に自らの目的(完全犯罪達成)を持っており、
もう一つの事件を策略している。

それは、偽名の『鷹野』と言う存在を消し、起承転結の「起」を起こさない計画であり
最も親しい富竹を殺し、神への復讐(梨花殺し)を行い、その後にガス災害で全滅させる……
それによって万一組織の犯行を睨んだとしても『雛見沢村に存在していない自分』を疑える者は居なくなり
狂気に満ちた2つの完全犯罪を達成させる事が可能となると言う、壮大な殺人劇だった。





いかがでしたでしょうか?
少しでも暇潰しとして楽しんで頂けたのでしたら幸いですw
それでは、どもどもでした。