Ayana as a performer
「少女少年」という漫画があったことを思い出し、古本屋に行って読んできたんですが、昔読んだときとは見え方が違いました。
「少女少年」はふとしたことから男の子が女の子として生活しなければならなくなる――よく見るタイプの――コメディです。
漫画ですからその男の子は女の子としか思えないほどかわいく描いてあるわけですが、現実はどうでしょうか。
そういう視点が改めて「少年少女」を読んだ感慨の違いを生んだのかもしれません。
現実はどうか。僕はそれを知っているのです。
常識として男は女になれない、ということではなく、「実験」した結果を見ているのです。
早く言うとアレです。
私は女装をしたことがあります。
中学生時代に、パーティーのノリで女子が家から持ってきたスカートを履いたことがあります。
高校生時代は演劇部員として男女入れ替え劇をやったことがあります。
女の子に「俺、お前が好きだ……!!」って言われちゃいました。
当時リアルでその子が好きだったのでいろいろ困ったけどな。
僕が「女の子になるために」何をしたか?
かつらをかぶった。フリフリの服を着た。ひげを剃り、すね下も剃ったw
「少女少年」は小学生向けの漫画なので登場人物も小学生ですが、思春期真っ盛りの第二次性徴期真っ盛りの漢が女装は難しいわけで。
そんなことを思い出してクスクス笑っておりました。
この漫画は何か懐かしいものを感じます。
小学生の頃は恋愛に計算なんかしなかった。
恋愛というより、「憧れ」という語彙のほうがふさわしい感情を抱いていた。
半そで半ズボンの自分は甘く淡い、春の空のような憧れに何を見たか。
「少女少年」、ときめきのタイムスリップ。