Musical batonが舞い降りてきた

yuttanpan・R女史よりMusical Batonが回ってきた。
体のよい不幸の手紙だと思うのだが、まぁ面白そうなので乗ることにしたのさ。


リンク先にミュージカルバトンの解説が載っている。それも合わせて見てもらいたい。
簡単に説明すると、あらかじめ用意された質問に答えたら次の人にバトンを渡す(質問に答えてくれるようにお願いする)遊びだ。


バトンを広めようとは思わないのだが、質問に答えておく。

PC上の音楽ファイル総容量
1GB近く。ほとんど音楽ゲームの曲なあたりが自分でもかなり痛いと思っている。
思い入れのある曲
音ゲーの思い出ばかりになってしまうんですが。



アレは中学校2年のときだった……学校にこっそりビートマニアミニゲームを持ってきたやつがいた。ゲームシステムは意外と有名だと思うので説明しないが、単純だけど面白いこのゲームに私は大ハマリしてしまった。
はじめは一番簡単な曲をクリアすることすら出来なかったが、2・3日後には最難曲もクリアしていた。「綾名すげー!」と言われて快感を得てしまったことで、私は今現在も音ゲーを続けてしまっている。全く単純である。


最も簡単な「u gotta groove」、最難曲だった「20,november」は私の音ゲー歴史を語る上で最も重要な曲といえるだろう。


まともな曲、というか、アーティストの曲の思い出も語っておこうか。


古くて申し訳ないが、MALICE MIZERというグループがデビューした曲が非常に印象に残っている。
「ヴェル・エール 〜空白の瞬間の中で〜」という曲だ。歌詞を見ると、愛する人と死別した瞬間の男の感情を歌っているように思える。
曲の始めと感想に、印象的なオルゴールのソロといっていいのか、ソロが入る。


そのオルゴールが、私にはたまらなく切ない。


すごく悲しい音なのだけど、オルゴール独特のやさしさが甘さをかもし出す。(美味しんぼ的表現
全く同じフレーズをギターが演奏する部分があるが、あれはなぜか力強くなっている。
オルゴールが何か混沌とした雰囲気を演出するのだ。


当時は兄と同室だったので、兄が初めてこの曲を部屋に流したとき、私は得も知れぬ恐怖に似た感情を抱いた。


こいつらはなんて音を出すんだ。


あまりの衝撃に私はしばらく動けなかった。
部屋に不思議な空気が流れた。多分私がそう感じただけなのだが、あの雰囲気は今も忘れない。


曲に感動したのもあるが、もっとすごかったのは、ある予感だった。
何か予感めいたものが自分を縛り付けて離さなかった。
そしてその予感は的中した。


私の親戚が、あまりに唐突に夭折したことを知らせる電話が、曲が流れている途中に入ったのだ。


この曲は彼を送るBGMになってしまったようで、このオルゴールを聴くたびに彼のことを思い出す。
彼は建築家だった。私の家を作ってもらう約束が果たされなかったことを、彼は今どう思っているだろう、などと考えた。


バトンを中途半端に受け取る記事でした。