perfume of love

ものすごく嫌なことがあって、それがもう2週間近く前のことなのだけど、いまだに忘れられない。
正直かなり苛立っているのだが、こういうときはいい作品に触れるに限る。


親友の美月(日記で紹介するのは初めてかも)がお勧めのミュージッククリップ集DVDを持ってきてくれたのは昨日のことだ。
90年代から比較的最近のクリップまで、数枚。


どれもすごく気に入るものばかりで、完全とは言わないまでも、かなり気持ちが軽くなった。


特に気に入ったのはglobeのクリップ集。(だいぶ古いね
僕が中学生の頃に彼らは短期間に4連続でシングルをリリースした。
"wanna Be A Dreammaker"〜"Sa Yo Na Ra"〜"sweet heart"〜"perfume of love"と続く4曲はクリップ上のストーリーが繋がっており、CDTVで数秒しか見られなかったものを今やっと、フルで見ることができた。
……なぜかDVDではSa Yo Na Raのみ抜けていたのだが。


全体を通してみると、音楽と映像の一体感が素晴らしい。
メンバーの一挙一動がすべて効果的な演出になっている。リズムを出している。
まずこれだけで満腹なのだが……。


なによりも注目したいのはヴォーカルのKEIKOの演技力だ。
wanna Be A Dreammakerで彼女が叫ぶと天井のガラスが割れてしまう部分はかなり有名だが、ここでの一連の表情の出し方は本当に驚いた。
perfume of loveでの細かな動きにしてもそうだ。指の先まで、何かに必死で耐え抜いている、気も狂わんばかりの精神状態を演技できている。


プチ映像作家も兼任する自分にとって、すさまじい経験だった。
自分も演技をする者だ。創作意欲が湧いてきてしまった。


……ふと気が付くと、陰鬱な気分はどこかに行ってしまった。
計算でやったのだとしたら、美月はすごいやつだ。