日本テレビが狂った

今日の「バンキシャ!」見てたんですが、大笑いしましたよw
萌え市場がすごいマーケットになってた、ってことはこの界隈の人なら耳にしたと思うんですが、そのニュースをちょっと突っ込んでやってたんですね。


内容自体は「萌え」とは何かを相変わらず曲解して伝え、メイド喫茶をゴールデンタイムのお茶の間に届けるというなにやら恣意的なものを感じるものでした。
普通の人に突然メイド喫茶見せたら勘違いするに決まってるだろうw


で、これを見て僕がどう思ったかですが……。


実は僕は同人作品をほとんど買いません。
番組中では「現実がつまらないからせめて虚構の中だけでも」的な発言がありましたが、僕は現実に(十分とはいえませんが)満足してます。
逃避の手段としての同人に興味がないから、「すごい!」と思った作品を「参考資料的に」
ちまちま買うわけです。


基本的に僕は作り手としての同人を楽しんでいますので、あまり作品に興味はないというか。


僕らが同人活動を始めてからもう5年ほどになると思います。
僕らの活動初期の同人界はまだまだアンダーグラウンドな世界で、全体的なクオリティも低かった。
出会った作品がヘボくても「まぁ同人だしね」と許せてしまう世界だった。


でも今は同人とプロの世界のボーダーがかなり曖昧になってきていて、一般のメディアであったりエロゲー会社であったり、企業然とした形態のものがこの世界の人間をどんどんスッパ抜いていきます。
そうして「大手」が確固たる地位を築いていった。TYPE-MOON・上海アリス・07th Expansionも出てきた。
TYPE-MOONは同人から企業になり、あの格闘ゲームをつくり、それが一般市場に出た。那須さんの小説も書店に並んだ。
上海アリスは同人の同人、というパターンを日常的なものにして、雑誌にも進出した。


そういう風にボーダーはどんどん曖昧になって、「萌え市場」ってところはどこまでのマーケットなのか、ということも曖昧になっていった、と僕は思います。
どこまでをカウントして、あの市場の大きさなのか? というところが曖昧な以上、マスコミに面白おかしく晒されてるだけなのかな、と思ったりもしたと。


事実この世界は相当成長して、ワケのわからないごった煮状態であることは確かだと思いますが、数字を見せられたからといって、それに信じてはいけない。踊らされてはいけない。


このニュース(萌え市場がウン億円)を見て喜んでた友人が何人かいます。そのうれしさはどこから来るのだろうかw