できないのではなく、するんだ。

衆議院選挙の結果が出ましたね。私もいろいろと言いたいことがあったんですが、さすがに選挙期間中は公職選挙法に触れるからとかどうとか、どこのブログサービスでも選挙関連の話題は控えるように促していたようで、書けませんでした。
結果はなかなか恐ろしいことになってしまいましたね……自民が単独で絶対安定多数。私は民主党が嫌いですが、ここまで独裁体制が完成してしまうとうすら寒いものも感じます。多数決というのは非常に民主的に見える手法ですが、その決議に参加する人たち(この場合国民)にどう働きかけるかによっては非常に危険な一面を持っています。アジテーションや洗脳というと大げさですが、ともかく票さえもらってしまえば、多数決にしようというルールになった以上、反対派はもう文句が言えなくなってしまうんですね。票を入れさせようとする宣伝法をどうするかによっては最強の意見封殺法でもあると。
私は民主が嫌いです。というのも、今回の選挙を見ていると、民主は政策で勝負だといってはいますが実際にやっていたのは自民批判です。自分たちの理想は自民とほぼ対極にあるけど、それはこういう考え方に基づくものなんだ、と説明してくれれば私は納得したかもしれませんが、「自民は腐っている」などという中学生でも考えられそうな文言で自民を揶揄することに終始しているようにしか見えませんでした。あるいはきちんと説明していたのかもしれませんが、新聞広告やテレビ演説ではそういう残念なところが目立ったように思います。
ですが、自民がここまで強くなってしまっては憲法を変えられる可能性があります。郵政民営化はもうどうしようもないとして、憲法が変える体制作りができてしまうのはすごく危険な気がします。というのも、9条を「イラク支援が問題あるから後付けでOKなことにしてしまえ」となれば、何かヤバいことは後で法律を変えればよいという前例になってしまいませんか?
憲法の改正は国民投票があったと思いますが、自民帝国設立は「自民がジャイアンになった」ということなのでちょっとガクブル。かくいう私も比例代表では自民に入れてしまったので、今後の動向を見守る責任が出てしまいました。ひぃ。