「こだわり」

私はどちらかといえばお金を出すことを惜しむほうで、高価な品物を買うことにいつも抵抗を感じていました。私の中では1万円以上の買い物はもはや「年に1度かどうか」という経済感覚です。ですからあまり服にもお金をかけていなかったり。しかし、音楽にだけはお金をかけるようになってきています。
やはり以前は音楽に対してもお金をかけていなかったのですが、ある日ヘッドフォンが断線してしまったことで「高いものはそれなりに良いもの」ということを知ることになります。バイトをしていてお金に余裕があった頃でしたので、替えのヘッドフォンは少し奮発しようと考えました。以前は¥2000位のへちょいのでしたが、定価¥6000位の、在庫処分で¥4000になっていたものを購入しました。
ヘッドフォンやらスピーカーやらはいわゆるエージングが必要ですが、適当に使用しつつエージングを進めていくと、単純に値段が3倍ということがどれだけ音に違いをもたらすのかがよく分かってきました。そして今のヘッドフォンに慣れた今、もはやこれ以下の値段のヘッドフォンは聴くに堪えません。今はこっそりとiPod nanoの相方にSHURE社のカナル型イヤホンを狙っています。数万は覚悟しなければ、って下手するとnano本体より高いのですがw


気づけば私のPC関係の機材も音楽関係だけグレードがひとつ違う感じです。UA-3FXとかSC-88proとか。他のジャンルの機材は「エントリーモデルクラスの中では上なんじゃない?」程度です。音楽だけ中級品。お金さえあればもっといい音が聴きたいと考えています。就職したら私を止めることは出来ませんよ?
いい音には感情がこもっています。その迫力、心の動きは、いい音でないとなかなか見えてこない気がします。私が音楽にお金をかけ始めた理由を全く理解できない人もいるかも知れません。「聴ければいい」というスタンスの人たち。
こだわりとは、つまり「少数の人たちにターゲットを絞りこむ」、そういう意味なのかもしれません。それは創作にも通じそうだなぁ、なんて考えた早朝。