重ね重ね

日付を見て驚いたんですが、もうクリスマス近いんですね。となると、もうあれから1年が経つのか……と少し思い出に浸りたくなります。去年の7月から12月にかけての私だけのドラマ。きっとそこらにありふれた、ちょっとした恋の話なんですが、私はそれをすごく大事な思い出にしています。きっと私の元同僚には楽しい話でしょう。

去年の7月に一目ぼれして、何とか彼女に近づこうと懸命に話題を作って、話しかけて、仕事を手伝って、自分なりにカッコつけてみたり、いろいろしました。ホントカッコつけるとか、そういうの苦手で、彼女に会うまでは「そんな努力しないとなびかない女なんて嫌いじゃヴォケ」とか言ってたんですが、あらゆる努力をしてでも彼女と親密になりたかった。
それが功を奏してか、彼女とは親しくなっていきました。「バイトの先輩」から「面白い人」にクラスアップして、彼女はちょっとした日常的な動作も見せるようになっていきます。遠慮なしにあくびしてみたり、ちょっとキツめの冗談を言ってくれたり。……彼氏とメールしたり、これから落ち合うそぶりを見せたり。


それから何ヶ月か、ずっと彼女を見ていました。親密な関係になれなくても彼女は私が冗談を言えば笑ってくれたし、仕事の量が多ければ手伝ってと言ってきたりもしました。私はそれで十分だったんですが、秋になるころに彼らは破局したのでした。
気が迷いました。生きてきた中で一番好きになったことは疑いない。でも、このままで十分だって思った矢先に、都合が良くなったから告白? ハイエナのようではないか? 好きだという気持ちと、そうしたあざとい計算はなんだかとても似合っていなくて、混乱したのを覚えています。


それでもついに告白したのは12月の24日でした。狙っても何もいなかったんですが、なぜかそんな日でした。「好きです」と言ってから気がついたぐらいで。彼女もまた私が好きだと言ってくれました。その言葉だけで私は彼女に顔を見せることが出来なくなりました。
本当に、ずっと、好きだったんです。そんな白状をし合って、帰ったのでした。


……という思い出があるんだよ、と友人に言ったら、それなんてエロゲ?」と真顔で言われました。言葉も出ませんでした('A`)



まぁ、その彼女にも春ぐらいにフラれてしまうのですがw 嬉し涙も悔し涙もセット、だけども、あの時キラキラしていたものだけはすごく大事に今も持っています。
どうか、次に生かせますように。