志望理由って重要なのか?

卒業が大変危ない私です。内定もらっているのに留年って超絶にカッコ悪いわけで、超頑張ってます。この時代に内定を反故にするというのは大変痛い。
内定をもらうというのはある意味で大変「運がいい」わけですが、この内定をもらうまでに重要なのは面接であるとよく言われてきました。確かに「今から自分の会社で一緒に働く人間を選ぶ」作業なわけですから、その人の人となりを十分に吟味して判断しなければならない作業であって、ここが一番重要であるというのもわかります。その面接で重視されるのは志望理由だとも言い聞かされてきましたが、私はこれをさほど重要だとは思っていません。
というのは、どの業界も業種ごとに会社がひしめき合っている状態が普通であって、「あれを頼むならココしかない!」という会社なんて、ほとんどないんじゃないでしょうか。私が知る限りではゼロです。私が思うに「御社の○○という企画が業界内ではどうのこうの……」というような理由は、作っているようにしか思えないのです。ある程度の規模の会社に対してであればですが、「御社にあこがれている」の方がよほど健全で純粋だと感じます。


私は内定先に志望理由を聞かれて、こう答えました。
「正直、御社でないとダメな理由を私は持ち合わせていません。なんとなくIT業界に興味は持っていましたが、学生の情報収集力では社内の詳細な情報を聞くにも限度があります。ですが、御社に内定をいただいているIが私の個人的な友人で、彼から御社の話を聞くと、いよいよ具体的になった御社の社風に私はここなら働けそうだと思ったからです」


Iは去年の夏、インターンシップという名の企業体験でこの会社で数日、社員扱いとして働いていたのです。企業の中の人間関係、開発環境、業務の実際などは、実際に中に入ってみないと分かりません。私が一番知りたいのはそこでした。
私が述べた志望理由はきっと、面接のマニュアル本(マニュアル化する時点でおかしいぞ!)に言わせれば0点だと思います。


ある大手の会社を受けたときに、「御社に憧れている」と答えたら、かなり渋い顔をされました。私に対して何を求めていたのかは知りませんが、言葉巧みにうそを言えば入れたのでしょうか。入社後も立派にうそをつける人間だと判断して。


上っ面の志望理由を考える必要はないと思います。「憧れている」って、最初から愛社心を持っているってことでしょう。メジャーに対して斜に構えていろいろ浸るような意味ではなく、こと就職だからこそ、本当に正直に言い分を述べるべきだと思うのです。
これから40年近くも働いていく会社です。できるだけ自然な姿の自分を認めてもらえない限りは、やがて自分が壊れていってしまうのではないでしょうか。


と、私信気味な文章を書いてみます。